キャシャーンSins

キャシャーンSins11話

キャシャーンSins 第11話 「己の使命のもとに」

忠犬フレンダーとキャシャーン。絆は既に断ち切れないくらい太くて長い。
またしてもあらわれたルナを追い求める集団。ルナはまだいるのか?もういないのか?アバンでも毎回ほんの少しずつ、ほんとにちょびっとずつ明らかになっていくけど、さすがにこれじゃあ生殺し状態w
とまあ、今回は画面の魅力だけでバリバリ押せたので、脚本はあまり見所も、という印象だったかな。やってることは「キャシャーンを殺して仲間を救うか、ロボットならではの倫理観で抑えるか」っていつもの二者択一だった。特殊なリーダーの存在が新たに持ち上がってきたわけだけど。
作画にはほんとに疎い俺だけど(演出と密接に関わってくるところだし、実質、アニメの演出は作画次第なんだから、いつかちゃんと勉強したいんだけど。技術論でアニメを語ろうとするなら必須の知識だし)、今回のアクションが異質だってことくらいはわかる。爆発のダイナミズム!キャシャーンの、肉弾戦の生々しさ!線は細かくフォルムを崩し動きのダイナミックさで魅せる。って、やっぱりどこがいつもと違ったのかは具体的に言葉で説明できないあたりが、俺の映像に対する語彙と知識の貧困さを物語ってるよなあ・・・。あでも、俺でも知ってる有名アニメーターがクレジットにも続々。梅津キター
カット割もなんだかいつもと違う。だいたいの流れに追従しつつ、各キャラクターの動作を少しずつずらし、時間に幅を持たせている。かわりに(?)奇抜なレイアウトはかなり少なくなってて、むしろ見やすいw

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キャシャーンSins10話

キャシャーンSins 第10話 「過去に囚われた男」

この作品、疲れてるときに見ると相当しんどいなあ・・・。濃いものを引き伸ばして薄めてるから。10話にして気づいたが。
「ルナを殺して永遠の命を手に入れた」、キャシャーン。回想シーンやセリフの端々からは、3人に同様に、ルナを殺す命令が何者かから(おそらくブライキング・ボスなんだろう)下されたことがなんとなく伺える。どこまでいってもルナがキーファクター。
そこからキャシャーンを憎むようになるまでの経緯が、ここからの一つの焦点だと思われる。ディオとレダの今の関係がどのようにもたらされたのかも。ディオのスーツ?の角のかけらに映った、レダの形相は鬼そのものだった。欺瞞に満ちた、今回のあの抱擁と接吻。軍団を作らせた真の目的とは。今回の脚本のくどさからしても、そのくらいは言ってくれそうだし・・・。
今回は、対ドゥーン戦がたぶん見所だったんだろうけど、なんだかなあ、いつもの見せ方とは違ってかなり引いたところからの構図が多くて、ちょっと物足りなかった。これじゃあ普通のアクションシーンじゃないか。回想における、ルナとドゥーンの繋がりの描き方も、なんだかいつもの耽美でデカダンスな感じとは違う。演出はこの作品では初めての顔、伊藤尚往。ところどころものすごく濃いカットがあって驚いた(最後らへんのキャシャーンの眉毛の太いことといったら!)が、今回の作監は羽山淳一。この人もまた、本作では初作監。やっぱりいつもとは全然違う顔ぶれだった。

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キャシャーンSins9話

キャシャーンSins 第9話 「滅びの谷に咲く花」

モノクロの背景。ルナを最期まで想い続けたロボット、ニコの死。。今までになく核心に近い噂。キャシャーンが物語中、初めて交わした約束。すべてが収束に向かいつつあることを示している。
アバンの、大胆な省略を繰り返し、合間合間にまた省略したカットを挟むカッティングに心地よく酩酊。素敵だ。IGが外販でやってるアレと思われるCGモデリングを使っての軍団の描写だったが、今回はこれに加えて、ニコのお花畑で実写映像、本物の花の写真を使ったり、手描きアニメ以外を用いた描写を多用、という意欲的挑戦が。他にも面白いカットが盛りだくさん。「キャシャーン、見て!王女さま!」と言うリンゴを見るキャシャーンの、この変なアングル!今回の演出はコンテも兼任で木村延景。この作品では2度目、第5話以来の登板。ええと、この人はクローズアップを多用する傾向にあるのかな。ものすごい数を連発してた。
壊れたマリオネットは同じ動きを繰り返す。不思議とニコからは、狂ったものから感じるような、特有の恐ろしさというか、予測不可能な怖さを感じない。ただ優しさが伝わってくるだけだ。この、ルナを模した人形のつぎはぎのされ方が、長い時間の流れを感じさせる。それは同時にニコの心の窪みの深さでもある。
ニコが殴られて飛んでいくシーン、すごいねこれ。血と花という衝撃的な背景と、細かく描き込まれたニコ自身の描写が、とてつもないなにかが起きたことを教えてくれる。物語の流れすら決めかねないほどのなにかが。次回予告も想像を掻き立てるね。

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キャシャーンSins8話

キャシャーンSins 第8話 「希望の賛歌」

う、うひゃー!インスピレーション溢れるカットが目白押し。すごい。すごいぞ。かっこいいし切ない。
どことなく出崎統も感じる、メリハリの効いた、止めを効果的に使う演出。って、今回の演出の、伊達達文=玉川達文は昔白鯨伝説の作監をしてたようだ。俺の出崎原体験作品の作監なんだから、そりゃ似てると思ったわけだ。そしてなんと今回は一人一原。少数精鋭もここまできたか。やっぱりあれなんだろうね、演出意図を画面にガッチリ出せるんだろうね、演出が原画・作監もやると。
タイトル前のカットの、Fixのままジャニスを狙うロボットとジャニスが、一度カメラ目線になりながらフェードインしてくる、さながらピーピングカムのようなあれから、ちょっといつもとは違うテイストだった。
歌っている間の質感の変化。色は淡く、描線は滑らかに。清浄さがガンガン出てる。なにげに背景には巨大なマイクがボコボコあったり。バーサ音楽堂が初めて出てくるとこのアングルなんかは、すごく素敵。そしてかっこいい。
最後なんて見事というしかない。累々たる屍の上に、影を纏い、血の涙を流しながらたたずむキャシャーン、舞台の上で脚光を浴びながら、恍惚か哀憐か、判別しがたい表情で凛と立つジャニス。イマジナリーラインに正対し、あたかも無言のうちに会話がされたようなアングル、そして砂塵の彼方へ去り行くキャシャーン・・・。近づけど近づけど距離は縮まらず、お互いぶつからないようにするしかない二人、Aパート終わりのリューズの「まるで矛と盾ね」というセリフはここに結実する。ああ・・・素晴らしい!この数十秒、3カットだけでご飯5杯はいける!

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キャシャーンSins7話

キャシャーンSins 第7話 「高い塔の女」

本当の使命の予感に支えられて生きるキャシャーン。だが、今回は・・・イマイチ脚本に説得力がないような。いや、理論展開は整合性もあるんだけど。吉田玲子脚本回でした。この作品ではこの回が初めてになる。
演出はいつもどおり、奇抜だけど良い。
塔の上の女、名前はたった数回だけ言われただけで覚えてないけど、なんだかエロかった。ちょっととろんとした目で顔のドアップとか、鐘の説明をキャシャーンにしながら塔の上に立ってるとこの真下からのアングルとか。なにより印象的だったのは、キャシャーンの腰に手を回す仕草。なんでこんな・・・単なる、これまでもやってきた、ロボットを自分の意のままにスクラップへと誘う手法、なんだろうか。作りたいものがあるから、身を犠牲にしてでも(ロボットに貞操観念があるのかどうかはわからないけど)やる、ということなんだろうか。だとすればキャシャーンのセリフもずいぶん気持ちのこもったものになる。
不細工な音色。だけどこの鐘のために何体ものロボットが犠牲にされてきた。鐘の響きの中には、彼らの切ない叫びが共鳴して聞こえる。と、そんなところですか。
既に廃れたものを美しいと思うのは、・・・なんでなんだろう。朽ち行くものの姿に、人間が何をしようが抵抗できない自然の力を見るから、だと思ってたけど、違うみたい。
最初のシーンの、キャシャーンを見たロボットのアイサイトが、顔が上下に分かれて飛び出す、っていうのは面白くて良かった。サイコー。あれだけですぐポーカーしてたやつらの立ち位置が把握できた。

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キャシャーンSins6話

キャシャーンSins 第6話 「運命との再会」

死ねない男を倒せる男、死ねない女を殺した男。本当に「呪い」なのか、はたまた。初めて?ブライキングボスの名前が出てきた。やっぱり、ルナ殺しを命じたのはブライキングボスなんだろうか・・・って、公式サイトでおもいっきりネタバレしとるがな。
少数精鋭という言葉がこれほどまでにふさわしいものもそうそうないんじゃないかと思えるような原画陣で送る、二強激突のスペシャル回。これだけの質でたった9人って・・・。まさにプロフェッショナル。登場人物が多いだけにカット数もいつもより多い?ようだけど、まったく動かないカットがほとんどない。あの女、レダの初登場シーンの髪の揺れまで・・・OPクラス!あそこでの、二人の対決を見下ろすような視線は、前回の、ディオのキャシャーンに対するものとはまた違った冷たさがある。お互いに協力関係にあるようだが、どうなのか。二人が抱き合う廃墟、あのカットからは、何話か前の(あの、ルートとレンチが擬似的な恋愛関係にあり、そしてそれが敗れる現場となった)教会のようなところと同じ雰囲気が出ていて、なんともいえず退廃的。
そしてあと、なんだか二人の戦いには、いつもつっかかってくるような、図体はでかいが力は及ばないロボットたちとの戦いに比べると、一目瞭然なほど戦闘における生々しさ、肉感があったように思う。吹っ飛ばされたときの腕の揺れ方。殴られたときの肌のへこみ方。地面や壁に衝突したときの反動。すべて違う。人間でも人でもないキャシャーン、ということは、細部まで貫徹された演出にもあらわれている。硬質なロボットとはまた違う。
あのスピード感もすごい。こいつらが一番つえーんだ、といやがおうにも視聴者は納得する、今までとは桁違いの戦いだった。壁に投げつけた時の、空中を輪状に伝う衝撃波、殴るたびに原型をとどめなくなっていく地面。キャシャーンが眠りから覚めると夜だという、癒えるまでの時間経過の描写。あ、ここでの夜というのは、なかなか心象風景が描けないこの作品での、数少ない暗喩の描写かもしれない。真実に一歩近づいた。でもまだ死ねなかった、悲しみを背負い続けるキャシャーンの心は。きっと夜の闇に似て暗い。

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キャシャーンSins5話

キャシャーンSins 第5話 「月という名の太陽を殺した男」

うひゃー。かっこいい演出。やっぱこの、いちいちカットの終わりに溜めて溜めて、っていうのがいい。サイコー。それで、ずん、とカメラに近寄ってこられると、ものすごい迫力。べつに、ものすごい爆発や動きがあるわけでもないのにね。演出は木村延景、レイアウトは全部ふくだのりゆき。松尾監督の作品でけっこう見かけた人だ。
タイトルどおり、キャシャーンの過去がちょっとだけ明らかになった。過去に背負った罪。贖罪のつもりで殺されようとしても、「殺されること」ができない。罪を贖いたくて、もがけばもがくほど、また一層の罪を負う。なんだか、これこそが贖罪になってるんじゃないかとも思える。ルナを殺せと命令したのはいったい誰だ。
だいたい月という名の太陽って何よ。太陽がなけりゃ月は光らないじゃない。ルナ以外に、この世界を照らすものがいる。フフフ。
姉の仇とはいっても、知っていることは、姉を薬漬けの廃人のような状態にしたのがキャシャーンだということだけ。親衛隊?そんなものまであったり、ルナっていったいどういう立場のロボットだったのか?
ラストに出てきた男。この登場シーンもかっこいいなあ。ぞくぞくする。じわ、じわ、と、カットごとにただ傍観しているという反応を挟み、ちょっとずつベールを脱がせ明らかにしていく。
制作のほうはけっこう逼迫してたみたいで、珍しく原画に二桁の人がいたり、原画だけで二人作監が立ってたり。質はまったく落ちてないけど。

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キャシャーンSins4話

キャシャーンSins 第4話 「滅びの天使」

えっと、見たしすごく感動したんだけど、書き上げてさて更新しようかと思った矢先にブラウザが強制終了しちゃって、文章が全部消えたので今回は「良かった」とだけ書いておきます。ぐすん。

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キャシャーンSins3話

キャシャーンSins 第3話 「苦悩の果てに」

デカダンス。とにかく荒廃。今回は初めて人間が登場。人間にもその魔手を伸ばす滅び。アコーズの最期のシーンの、あの差し伸ばされた手の主はいったい。
生きる意味について語っていた。結局のところ誰にもそんなものはわからない、と。キャシャーンは死神ではない・・・。死をもって生と為そうとしたあのロボットたちは、本当にそれで生を得ていたのか。自己修復機能によって永遠の生を約束されたキャシャーンは、彼らの論理に従えば生きてはいない。死なない者に生がないなら、キャシャーンが「生きる」意味はやはり無い。いや、逆か。生きる者に生きる意味が無いのだから、生きない者には死なない意味があるのか?わからん。あ、「理屈が必要のない時くらい素直に楽しめばいいのさ」って、これか?うーん・・・。泥沼w
なんだか演出にケレン味があって、ずっしり重いはずなんだけどそれでも素直に見られる。普通、アニメならバックで流れる音楽のやるべき仕事を、演出に代替させてる。うまい。これはたぶん、この荒廃した世界観の上だからこそできるものだ。普通アニメで無音といったら、最大限の緊張感と衝撃を演出するためにやるもんだしね。
中世趣味な教会の窓が赤く染まる。実際に血を流さなくても、これだけで暗喩になってる。んー。見せる部分は最小限でもこうやれば納得の演出。
戦闘シーンにもそれは生かされてて、というか、全体として一番大切なシーンは見せないような感じで、攻撃が当たる手前と当たった後の相手の動きだけ描いてる。

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キャシャーンSins2話

キャシャーンSins 第2話 「世界は断末の声に満ちて」

ずしりと重いしえげつない。もうちょっと・・・・せめて音楽だけでも流れてればまだ何か別の感情も沸いてきそうなもんだけど、それすらないし、ただひたすらに辛いシーンが続く。いやー、どんだけ面白いことがあってもこれ見るだけで相当クールダウンされるわ。きっと。
生物には死があるが、ロボットにはそれがない。今回は、かつてロボットが地上を統べていたことが明かされたけど、それとキャシャーン、そして滅びの因果関係はまだわからない。キャシャーンは人間の側の最終兵器?ルナはロボットの頂点に君臨した者?デウス・エクス・マキナみたいな。
ロボットとロボットの間に芽生えた愛情。えーと、喜怒哀楽はあるけど、愛だけは人工知能へプログラムを書き込むことがついにできなかったということですか。見ている限りだと、他の、二人を攻撃していたロボットが言うように、恋愛ごっこをしていたようだった。単なる思い込みかもしれないけど、そういう感じの描き方だったように思う。避けられぬ破壊という差し迫った現実から、永遠の生を刻まれたプログラムの破綻を防ぐための自己防衛反応・・・?
教会のようなところに集まった人たちが、目の前のキャシャーンに迫っていく様子は物悲しいものがある。きっと人間だったらこうする。この描写自体が容赦ねえ。
なんだか色の使い方にこだわりを感じる。安寧は青、キャシャーン自身の苦悩は灰色、破壊するキャシャーンの内部での葛藤は赤。場面場面で全体にフィルタをかけたような感じの彩色。この上でもキャラを立たせるために陰影をキツめにしてるのかな。

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